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unaginippon

【うな太郎】こと芳川充
1963年北海道生まれ。
水産物など食品の貿易、流通に20年間従事。
食品全般における消費者の大きな誤解を解くため執筆、講演活動を行う。
著書;食品の迷信(ポプラ社)
ブログ;うなぎを見れば日本が見える
マスコミ出演、掲載歴;ここから

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正直と不正直の境目

まず最初に質問です。

あなたは、うなぎの蒲焼専門店を営んでいます。
最近は長年使い続けた国産原料の値段が高騰しているため、それに見合うように販売価格を値上げしました。
そうしたとたん、客足がばったりと途絶えてしまいました。
そこで、原料を台湾産に切り替えて、従来の安い価格に戻しました。
しかし、店に「台湾産原料を使用」と貼りだしたせいか、客足は一向に戻りません。
このままでは廃業せざるを得ません。
続けるためには、台湾産を国産と偽って営業するしかありません。
さて、あなたはどうしますか?



「ウソをついてはいけない」
「偽装してはいけない」
は、人間誰もが知っている倫理感だ。

しかし、現実には多くの人がそれに背いている。
その理由の一つは、教育が机上のものになって、現実の問題に則して考えていないからではないだろうか。

この問題のような現実に直面した場合、自分だったらどうするのか、或いはどうするべきかを考えるのは非常に重要なことと思う。

こういったことを議論することは、自分を見つめなおす良い機会と同時に、相手の考え方や性格がわかることになるだろう。
もちろん口では何でも言えるので、ここで「自分は絶対偽装しない!」と言いきれる人が素晴らしいというわけではない。
この議論の場で、本音を語れる人なのか、自分を真摯に見つめ直せる人なのか、ということも同時に問うことができる。

設定をさらに広げると、より深みがでるだろう。

例えば・・・・

●共働きなので、自分が廃業しても何とかやっていけそう
●うなぎ専門店は、先祖代々受け継いできた店であった。
●偽装したら五分五分の確率で見つかるかもしれない
●倒産したら、銀行と取引先に大きな債務不履行が起こり連鎖倒産もある
まわりも偽装しているし、自分が偽装しても100%見つかりそうにない
再就職先もなさそうなので、廃業したら子供を含め一家が路頭に迷う


人の倫理を語るのであれば、ここまで生々しい設定がないと意味がないのではないか。


僕はこの思考を通じて、状況によっては誰もが偽装を犯しうるということが見えてくると思う。
そして、現実は理想とは裏腹で矛盾だらけ。ごく身近に騙そうとする人がたくさんいることも。

だから偽装はしょうがないというわけではない。

だから、このような根の深い偽装問題を解決するには、どうすればいいかを改めて考えるべきと思う。
明確な答えがないのが現実社会だ。

日本の学校では○×式で答えのはっきりしている問題ばかりをやるために、答えのない問題には著しく思考能力が低下するのではないか。

用意された答えに行きつくのが重要なのではなく、自分で思考し、迷い、悩むことを通じて自己に向き合うことが必要だ。


ところで、
僕の著書「食品の迷信」が今年の大阪産業大学の問題に使用された。

内容は食品偽装の項の文章を引用して、
その一節「消費者が、よいものを自分で見分けられるようにならないと、産地偽装はなくならないのでは」に対する見解を述べさせることと、偽装を防ぐ方法についての意見を述べさせることであった。

非常に良い問題だ。(^^)

なぜ偽装を行うか、
どうすれば偽装をなくせるか、
どうすればだまされないか、

こういった問題は生活に密接に関係していることなので、試験対策などではなく^^誰もが深く考えてみるべきではないだろうか。


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テーマ : 生き方 - ジャンル : ライフ

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コメント

うな太郎さんへ、条理と不条理

私、はある会社の管理職の端くれです。
言えて妙とはまさにこのことですね。
理想と現実をふまえて
商売をするのが難しい現在
信念というものを
若い人たちに伝えずらいのがもどかしいです。

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