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【うな太郎】こと芳川充
1963年北海道生まれ。
水産物など食品の貿易、流通に20年間従事。
食品全般における消費者の大きな誤解を解くため執筆、講演活動を行う。
著書;食品の迷信(ポプラ社)
ブログ;うなぎを見れば日本が見える
マスコミ出演、掲載歴;ここから

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人間は誰もが矛盾だらけ

前回の続きということで、
「予想どおりに不合理」の内容の一部をお伝えしようと思う。

この本では人間の特性を非常に多くの角度から、ユニークな実験を通して分析し、さらに不合理な行動をとらないための対策が描かれているので、内容が濃くかつ豊富。

全部を説明するとキリがないので、僕が特に感銘を受けた部分だけをとりあげる。

著者のダン・アリエリーは、様々な実験の結果から、次のような結論を導いた。
他にもあるが、ここでは4つだけ取り上げる。

一つ目)
人間は最初に決めたこと、最初にとった行動に対してその後も矛盾しない行動をとろうとする。


つまり常に最初に決めたことを基準として考えるということ。
もちろん、最初に決めた行動が正しいか(合理的か)、正しくないか(不合理か)は関係ない。
だから最初に不合理な行動を選ぶと、その後もその不合理な行動を選び続けるし、その行動を正当化する情報だけを集める傾向にある。


二つ目)
人間は誰もがジキルとハイド


最も聡明で合理的な人でも様々な要因によって豹変してしまう。
冷静なときと熱くなっているときの隔たりが本人が予想もしないぐらいに大きい。
つまり人間は複数の自己の寄せ集めかもしれない。


三つ目)
人間は所有意識が非常に強く、それを失くことを極端に恐れる


だから収入が落ちたり、物価が高くなっても生活の質を落とすことができない。
強い所有意識は物質的なものだけではなく、地位や名誉、思想なども含む。
ただし、それらが最初から所有していないのであれば、例え等価なものであっても所有に固執しない。


四つ目)
人間はチャンスがあれば、多くの「正直な人」がごまかしを行う


人間は自分に都合がいい(他者を喜ばせたいという願望も含めて)ときだけ正直になる傾向がある。

また、不正行為を正当化するのに長けているので、不正直な人間だと思うことなく不正直になれる。
私たちの大半がこうなるとは予想していない。
ただし、ばれる可能性が全くなくてもとんでもなく不正直にはならない。(ここでの実験はハーバート大学の学生で行っていることを留意)


どのような実験を行ったかという例を単純なもの一つだけ挙げる。

通常のビールとバルサミコ酢を加えたビールを、何の説明もなしに飲ませた場合、
多くの人はバルサミコ酢を加えたほうのビールがおいしいと判断した。

次に、あらかじめ事実を説明してから飲ませたら、多くの人がバルサミコ酢入りのビールを飲むときに、みけんにシワを寄せてまずそうに飲み、結果として通常のビールがおいしいと判断した。

ここでわかったことは、あらかじめの情報(偏見)によって、自分の判断の結果が決められているということ。


これらの実験はハーバート大学やMIT(マサチューセッツ工科大学)といった世界でも選りすぐりの知性と教養を持った人たちを対象に行われた。
一般的にいうと彼らは、判断能力に優れ、合理的な行動をとることができる人が多いと思われる。
だから一般的な人で実験を行った場合は、もっと顕著な結果になったかもしれない。


僕はこの本を通じて、
私たちは僕も含めて、実は自分自身をよくわかっていないのだということが思い知らされた。

しかし、それは悲観することではない。

その事実を知ったことは(この本を読んでいないほとんどの人は知らない)ラッキーなこと。


見方を変えると、不合理で不正直な行動をとることは、みんなが行うことなので恥ではないし、その行動はあらかじめ予想できる。

「予想どおり」なわけだから、対策をとることができる。


自分の弱点を自覚し、認めている人のほうが自力で問題を克服できるので、ぜひ本書を読まれることをお勧めする。





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テーマ : オススメ本!! - ジャンル : 本・雑誌

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